「写真の日」

6月1日は写真の日

6月1日は「写真の日」です。

「写真の日」は、公益社団法人日本写真協会が1951(昭和26)年に制定し今日に至っています。

日本写真協会のホームページによれば…

1902年(明治35年)に『東京日の出新聞』紙面で連載された「日本写真の起源」(鈴木天眼筆)で、上野彦馬に関する写真事暦として「1841年(天保12年)にオランダ人から長崎にもたらされ、島津斉彬を写した…」と記述があることや、1907年(明治40年)の『寺島宗則自伝』(松木弘安筆)に「1841年(天保12年)上野俊之丞(長崎の蘭学者・上野彦馬の父)と鹿児島に同行し、6月1日に島津斉彬を撮影…」との記述があることを基に制定された。

…とのことです。

日本に写真がもたらされて、まだ200年も経っていないのです…

公益社団法人日本写真協会

その後の調査でこれらの事柄が誤りであり、正しくは1857年(安政4年)9月17日であったことが確認されました。

ただ、一旦定めたということで、現在までそのまま6月1日が「写真の日」とされています。

日本の写真の始祖

もう1人、上述の上野彦馬よりやや後れて、上野とは全く別にアメリカ人から写真技術を習得したのが下岡蓮杖という人です。

長崎でオランダ人から教えを受けた上野に対し、下岡は横浜でアメリカ人写真家から写真機材を譲り受け、
研究・実験を重ねて、1862年(文久2年)に日本で初めての写真館を開業しました。

今や日常生活の中で、なくてはならない存在になっている「写真」…

日本での写真の歴史はこの2人の努力が礎となっているんですね…

感謝!


当店の創業は1920年(大正9年)

下岡蓮杖が日本で初めての写真館を横浜で開業した1862年(文久2年)、当店の創業はそれから約60年後の1920年(大正9年)なんです。
この60年って、凄くないですか?
江戸末期〜明治時代〜大正時代って、時代が3つも移り変わってます。
世の中も、幕府による武家政治から明治新政府による急激な近代化、
しかもその間に戦争を3つも(1894年〜日清戦争、1904年〜日露戦争、1914年〜第一次世界大戦)経験してます。
鎖国時代の終焉を迎えた途端の、想像を絶する激変時代…
溜まっていたエネルギーが一気呵成に解放されて激流を生み出したんでしょう。
そんな時代に、写真という技法も広まり、改良され、社会的な役割も担うようになってきたんだと想像すると、
私たち現代の写真人も改めて、先人たちの想いを少しでも引き継いて行きたい、後世にも伝えたいと思わずにはいられません。

【 ガラス乾板 】

写真の日

写真の日(しゃしんのひ)とは、日本写真協会により設定された日で、6月1日である。この日は、日本独自の記念日である。
毎年、この日には日本写真協会賞の表彰がなされたり、この日をはさんで5月から6月にかけて「東京写真月間」が開催されたり…

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