スマホは「カメラ」じゃない?

カメラとスマホ

 「写真撮れるのであればそれはカメラ?」 

写真教室を始めて、最初から厳しいご指摘をいただきました!(笑)
それは、「写真撮れるのであればそれはカメラ、っていうのは詭弁です」というもの!

なるほどなぁ…そういえばあんまり考えたことがなかった…

スマートフォンで撮る「写真」、より正確に言うなら、「スマホに搭載されているカメラ機能」を使って撮る写真…ってことですが…

スマホが「カメラ」かどうかはともかく、その機能で多くの人が「写真」ライクなものを楽しんだり活用してますよね~

なんと言っても、いつも携帯している(だってそもそも携帯電話ですし)ので、思いついた時にパッと撮れる、っていうのはホント便利です!
画質もハンパないですし、ね。

 スマホは「カメラ」じゃない? 

じゃあ、そもそも「カメラ」って何なんでしょうか?

「カメラ」っていう言葉(Camera)はラテン語で「小さな部屋」を意味するそうです。語源は「chamber =部屋」とのこと。

「カメラ」の原点とされる「Camera Obscura(カメラ・オブスキュラとか、カメラ・オブスクラと呼ばれています)」という装置、このobscura もラテン語で「暗い」を意味するので、要するに「カメラ」という装置が生まれた当時は「暗い小部屋(暗室)」という名称で呼ばれていました。

壁に開けた小さな穴を通った光が、反対側の壁面などに景色などを映すという光学的原理は、なんと紀元前から知られていたようです!

時が進み、15世紀ごろにはこの原理を生かした装置づくりが盛んに行われるようになり、Camera Obscuraの名称で親しまれるようになりました。

今で言う、ピンホールカメラの原理ですね。

そういう史実を元に考えると、現代のデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼等はまがりなりにも「暗い小部屋」を内包している構造になってますので、カメラと呼べる…。

しかしながら、スマホのカメラ機能には、この「暗い小部屋」に相当する部分が構造上ないので、カメラではない…とも言えそうかな?と。

 「写真」と”Photography” 

ただ、当時(15世紀頃)の“カメラ“は画像を記録することはできませんでした。

風景や物を正確に写生するために、壁に映った像を人が手書きでなぞる(トレースする)というのが、 当時の活用法だったようです。

感光材料(光を感じて記録できる材料)が考案されて、映った像そのものを光で記録できるところまで辿りつくのは、19世紀になってからでした。
今からですと、たった200年程前の出来事なんですね〜。

「光で描く」Photographyの誕生 …開発当初はHeliographie (ヘリオグラフィ = 「太陽で描く」の意)とも呼ばれていたのです。

「光で描く」技法なのですが、日本語の「写真」という言葉には、「光」を表す表現はなく、「描く」という意味を表している訳でもなく…私としては、「スマホはカメラか?」よりも「写真はPhotographyか?」の方が気になります…。

Photographyの本質、光学的な原理・仕組よりも、出来上がったモノを示す言葉になってますよね…
広く認知されている言葉ですし、別にケチを付けてる訳じゃないんですが…

「写真」と“Photography”については、また別の機会に…。

写真教室を始めます!

Yoshihiro Nakao CV

カメラ・オブスクラ

カメラ・オブスクラ(ラテン語: camera obscura、「暗い部屋」の意味。カメラ・オブスキュラ、カメラ・オブスクーラとも)は、写真の原理による投影像を得る装置で、実用的な用途としてはもっぱら素描などのために使われた。写真術の歴史においても重要で、写真機を「カメラ」と呼ぶのはカメラ・オブスクラに由来する。最初に「カメラ・オブスクラ」という言葉を用いたのはヨハネス・ケプラーとされる[1]。

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